海に感謝を! 二つのゴミ袋運動
 

『二つのゴミ袋運動』が目指すもの

     
  • 『二つのゴミ袋運動』は、基本的には、海や海岸を利用する人々のマナー向上運動です。ですから、『二つのゴミ袋運動』が、直接に、海岸の漂着ゴミ(=「海ゴミ」)問題の解決に繋がるとは考えていません。現在の日本の様々な海岸で起きている「海ゴミ問題」の解決のためには、海岸を利用する人々のマナー向上だけではなく、より広範で大規模な解決策が必要でしょう。
  • しかしもちろん、『二つのゴミ袋運動』の浸透によって、多くの人が少しずつでも実際に海岸のゴミ拾いをして帰るようになれば、「海ゴミ」の片付けの負担を、ほんの僅かでも軽減させることが出来るのではないかという期待は抱いています。
  • また実際に海岸でゴミ拾いをすることが習慣になった人は、海辺ではもちろん、陸上での普段の生活の中でも、ゴミのポイ捨てなどを控えるようになることでしょう。日常生活の中でゴミの処分や廃棄に気をつける習慣が身に付けば、それは「海ゴミ」の発生源対策としても、些かの意味のあるものになります。
  • さらに『二つのゴミ袋運動』は、海でゴミを拾うという行為が、海岸の環境や海で暮らす生き物たちの現状について興味・関心を持つきっかけになることを期待しています。海岸でゴミ拾いする中では、普段より以上に注意深く周囲を観察することになりますから、「海ゴミ」だけではなく、他の様々な海の環境変化にも気づきやすくなるでしょうし、そこで暮らす生き物たちが織り成す生態系の理解にも通じることになるでしょう。
  • 『二つのゴミ袋運動』が最後に目指すゴールは、わざわざ『二つのゴミ袋運動』などと言わなくても、海辺に出掛けた人の誰もが自然に落ちているゴミを拾って帰るようになることです。「海に行ったら、ゴミ拾いをして帰る。」それが「当然のマナー」となることを目指しています。
    現在でも、アウトドア関連の書籍やWEBサイトでは、「ゴミは持ち帰りましょう。」と書いてあるのが「当たり前」になっていますが、それを一歩進めて、(自分の出したゴミでなくても)「ゴミ拾いをして帰りましょう。」と、「当たり前のように」書かれ、また、たとえ誰からもそのように促されなかったとしても、誰もが自然にゴミ拾いをして帰る。それがこの運動の最終的な目標です。
  • 海辺に出掛けた人の誰もが、自然にゴミ拾いをして帰る。それが「当たり前」になったとき、この『二つのゴミ袋運動』はその役割を終え、運動自体もなくなっていくでしょう。
    いつの日かこの運動自体が無意味になる。それがこの運動の目指すところです。
   

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